封入・封かん作業を自動化、大量受注でも短納期対応が可能に 独自性のあるDMビジネスを展開し、「創注」につなげる

課題

国府印刷社様ではプライバシーマークの認証を取得しており、一般企業や自治体などから、毎年一定量のDMの仕事を受注していました。しかし、これまではそれほどの大量受注ではなかったため、封入・封かん、検品作業は製本部の女性社員による手作業で行われていました。

しかし同社は2021年、取引先から1万5,000部のDMを受注。これまでになかった大ロットであることに加えて、封入毎に条件が指定されているため誤封入は許されません。他の業務もこなしながらであるため、4 ~ 5人で1週間かけて作業を完了しました。「何よりも大変だったのは検品作業です。4~5人で丸1日かけて完了しましたが、社員も大変なストレスだったようです。そこで今後のことを考え、インサーターの導入を検討しました。」(同社 代表取締役 有定社長)

 

 

「アメリカの会社ですが、世界130ヵ国以上、200万人以上のユーザーが採用しているということで、その豊富な実績に信頼感を抱いて、導入を決めました。」
株式会社 国府印刷社 代表取締役社長 有定 耕平 氏

今後の展開

環境配慮や自動化などの特長も加え、独自性と付加価値の高いDMビジネスを推進

また、同社は高速ダイレクト宛名印字機も同時に導入しており、宛名印字から封入・封かん、発送までの一貫生産体制を構築しました。有定社長は「福井県は日本の真ん中にあるため、郵便も発送しやすい位置にあると考えています。このため、今回のインサーター導入を既存顧客にも周知し、PR・提案していきたい。」と語り、今後は同業の印刷会社からも、DM関連業務を積極的に受注していきたい考えです。そして将来的には、越前和紙やバナナペーパーを素材とした封筒を自社開発し、それを提案することで独自性のあるDMビジネスを展開し、「創注」につなげていくとのことです。

同社は2023年4月、東京・池袋で開催される「プレミアム・インセンティブショー」に出展。「色こより綴じ」や「きらめき箔」、「エコファイル.ミニ」など、昨年に開発した新商品を一堂に紹介すると共に、「新たな新商品の紹介も考えている」と、有定社長はさらなる新しい構想を語ります。

同社は2022年末に、企業が環境問題に取り組んでいることを示す目標設定のひとつであるSBT(Science Based Targets)を取得。2023年夏には、FSC(Forest Stewardship Council)認証取得も視野に入れています。企業として環境にも積極的に取り組み、環境にも配慮した高付加価値な新商品開発に注力する国府印刷社。新たに開設する「バリュアブルプリント.com」の展開と、同社の企画力とピツニーボウズのインサーターの融合による、新たなDM関連商材開発にも期待が高まります。

 

お客様紹介

株式会社 国府印刷社 様

ポスター、カタログ、会社案内、学校案内、小冊子、リーフレット、カレンダーなどグラフィックの分野において、お客様のニーズを把握しながら美しく、しかもスピーディで正確な仕上がりを実現しています。企画、デザイン提案から印刷、製本まで対応します。

環境に配慮した新しい技術も取り入れ、他社にない商品の作成にも力を入れています。

針金を使わずに和紙のこよりで綴じる【色こより綴じ】、紙製のファイル【エコファイル】は糊を使わずに綴じます。

オンデマンドで出来る箔の印刷【きらめき箔】も印刷会社として導入したのは初めてでした。

その他デジタル化にも対応しWebサイト製作、運用、Webマーケティング、SNS運用、電子書籍など事業のフィールドを広げています。

  • 課題

得意先から大ロットのDM印刷・発送業務を受注。手作業による封入・封緘、検品作業の業務負荷を解消したい

  • 解決

ピツニーボウズの封入封かん機 Relay®7000 と PlanetPressソフトウェアを導入、DM 業務自動化により短納期対応を実現。